2023年に好評だった「住宅省エネ2023キャンペーン」が2024年も継続となりました。
本日は、2023年の3つの事業に加え2024年、新たに追加された「賃貸集合給湯省エネ2024事業」について分かりやすくお話しします。
「賃貸集合給湯省エネ2024事業」とは
賃貸集合給湯省エネ2024事業は、家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野について、
特に賃貸集合住宅に対する小型の省エネ型給湯器の導入支援を行うことによりその普及拡大を図り、
「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」の達成に寄与することを目的とする事業です。
つまり、昨年は補助の対象ではなかった「賃貸物件の給湯器」に対しても、一定の基準を満たしたエコジョーズへの交換に今年は補助金が出るという事です。
補助対象
補助対象者は賃貸集合住宅のオーナー等で「等」には賃貸集合住宅のオーナーから管理委託を受けている者を含みます。
対象となる既存賃貸集合住宅とは、1棟に2戸以上の賃貸住戸を有する建物で建築から1年以上が経過しているまたは、いずれかの住戸で人が居住した実績がある建物のことです。
提出する不動産登記において、建物の用途が集合住宅でない場合、原則、補助対象になりません。
補助金額(補助上限)
導入する小型の省エネ型給湯器に応じた定額を上限の範囲内で台数を乗じた金額を補助
追い焚き機能 | 補助額(定額) | 補助上限 | |
---|---|---|---|
エコジョーズ | なし | 5万円/台 | 1住戸1台まで |
あり | 7万円/台 |
申請について
交付申請は予め、賃貸集合給湯省エネ事業者として登録を受けた施工業者(工事請負業者)が行います。 オーナー様が自ら申請することはできません。
交付申請期間は、2024年3月中下旬~予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)です。
まとめ
ここまでは賃貸集合給湯省エネ2024事業の概要について、簡単に説明してきました。
最後に『結局のところ補助金を使ってエコジョーズに交換することは得なの?』という点をお話しします。
もともと、エコジョーズは従来型の給湯器よりも本体価格・工事費ともに若干高いものです。
エコジョーズを取り付ける最大のメリットは「ガス代の節約」と入居者にある為『賃貸物件にわざわざ高いエコジョーズをつける必要はない』とオーナー様は感じるかもしれません。
しかし、補助金を利用することで、従来型の給湯器(非エコジョーズ)に交換するのと変わらない金額でエコジョーズにすることができます。
「エコジョーズが付いている」という事は、省エネ効果をアップさせ地球環境にやさしいというだけでなく、物件の強力なアピールポイントにもなるので、価格に大差がないならエコジョーズへ取り換えた方がお得と言えるでしょう。
また、この機会に思い切って1棟まとめて給湯器交換してしまうのも手かもしれません。施工業者によっては、まとめて工事する分お値引をしてくれる可能性もあります。
賃貸集合給湯省エネ事業者として登録しているかを含めて、施工業者に確認してみる事をおすすめします。
いかがでしたか?
「補助金・助成金」と聞くと『手続きが面倒くさそう』と感じる方もいるかとは思いますが
今回の「賃貸集合給湯省エネ事業」は申請をするのは施工業者なので
オーナー様に負担はかかりません。
また、「子育てエコホーム支援事業」「先進的窓リノベ2024事業」と合わせることで
補助金の対象となる工事もありますのでご検討してみてください。